日本アカデミー賞 助演女優賞
「家庭と現場を両立するのはできません。難しいです。でも、家族会議を今も重ねながら大好きな現場に行きたい。」
私には、2023年度 日本アカデミー賞 助演女優賞を受賞した安藤サクラさんのコメントはそういうふうに聞こえました。
たくさんの女優さんがいる中で、栄えある賞を受賞した人が壇上でこんなにもキラキラしない言葉を述べたのが不思議だったと同時に、深く人間らしい、現代人らしい生々しさと勇気を貰いました。
同じように共感した方、感慨深いと感じた方、いらっしゃるのではないでしょうか。
悩みながら、迷いながら、本人のいうくよくよさが、私にはカッコよく見えました。
人間立ち止まった時が大切だと言われます。立ち止まるのは悪いことではない、そこで自分とどう向き合い自分を愛せるかが鍵なのだと思います。
安藤サクラさん、おめでとう。
とっても勇気をもらいました。素敵です。
うつ病再発 女子の日常
25歳の夏に初めてうつ病と診断され、4ヶ月の休職期間を経て仕事に復帰しましたが、1年で再発しました。
お仕事は接客業でした。
復職後は、本社の営業に異動し、順調に回復していたかと思っていた矢先に、会社に着くと涙が止まらなくなりました。
自分の頭と心と体が、一致していないというか、自分でも違和感があったようななかったような曖昧な感覚でした。
どうして泣いてるんだろうと思う反面、息がしづらくてもう無理とつぶやく自分がいる。
最初のきっかけは、環境の変化でした。
- 結婚して、生活環境がかわった
- 職場を異動して、職場環境が変わった
- 会社が吸収合併され、会社の仕組みや上司もかわった
上記の3つがきっかけで、負担になっていたと今では思っています。
自分では気づけず、上司が一言「休んだ方がいい」と言いました。
あとあと話を聞くと、
- 話が噛み合わない
- 言っていることが理解できない
といったことが続き、極め付けは泣きながら息苦しく電話越しに話したことで一旦休んだ方がいいと判断したそうです。
それまでの私は、明るく元気とよく言われる人柄で、責任のある仕事を任されていました。
自分でいうのもおこがましいですが、若くして実績を出し続け、若手世代・女性社員のロールモデルとして会社内で一目置かれている存在でした。
「うつ病です。」の言葉をお医者さんからいわれた時は、正直辛かったです。
認めたくない、信じられない、なんで私がとか、恥ずかしくて、情けなくて、いろんな気持ちが込み上げました。現実を受け止めるのにも、少し時間がかかったかと思います。
治すためにはどうしたらいいのかとか、必死でした。
得意の愛想と、元気でカバーして、自分と向き合うことから目を背けたせいで、今また再発して、休職しています。
薬を自分の判断でやめ、病院も行かなくなった。
依存したくなかったんです。うつから抜け出せなくなるんじゃないかと怖かったんです。
長い目で見たら、きちんと人の力を借りて完治させるべきだったのに。
うつにもいろんな症状があり、いろんな人がいます。
私から言えるのは、焦らずに落ち着くこと。
どうでもいい毎日が意外に大切だったりします。
まずは今までの自分を労って、ゆっくりしましょう。
そうすることで、自分も周りも少しずつ幸せになるはずです。
一緒に生きましょう。